「お箸忘れた!さぁどうする?」——私たちが子どもの失敗をニヤニヤ見守る理由〜いどこ塾オンラインお話し会 開催レポート(最終回)〜2026.1.17(土)
〜いどこ塾オンラインお話し会 開催レポート(最終回)〜
「あ、忘れ物した!」 「やり方がわからない!」 「雨が降ってきた!」
日常の中で起こる、ちょっとした**「不都合(トラブル)」**。 大人の私たちは、つい先回りして解決したり、「だから言ったでしょ」と正したりしたくなります。
でも、もしその不都合が、子どもにとって最高の「学びのチャンス」だとしたら?
先日、5日間にわたり開催した「いどこ塾」のオンラインお話し会。
最終日のテーマは、
「いどこ塾」の『く』
=工夫してどうやったらできるかなぁを考える
今回は、あえて「不便」を残すことで見えてくる子どもの成長と、それを面白がる大人のまなざしについて、当日のエピソードと共にお届けします。

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■ 「見ている」のと「やる」のは大違い
ある女の子が初めて「焚き火」を一人でやりきった時のエピソード
彼女は何度も参加していて、火おこしの手順は「見ている」から知っているつもりでした。
しかし、いざ自分が主体となって、薪を拾い、組み、火をつけるとなると、うまくいきません。薪が崩れたり、火が大きくならなかったり。 そこで初めて、彼女は「あれ?どうすんのこれ?」と困り、考え、試行錯誤しました。
あるスタッフはこう語りました。
「困りごとが起こる前に大人が手を差し伸べてしまったら、『いざ、自分がやる』という経験にはならない。見ている世界と、やってみて見える世界は全然違う」
自然の中では、急な雨や寒さなど、思い通りにいかないことがたくさん起きます。 その「不都合」に直面した時こそ、「じゃあ、どうする?」と工夫するスイッチが入る瞬間なのです。
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■ 「お箸忘れた!」をニヤニヤ見る
では、そんな時、周りの大人はどうしているのでしょうか? 参加者の方が印象に残った場面として、こんなエピソードを挙げてくださいました。
「キャンプでお箸を忘れてきた子がいた時に、スタッフがそれをどうするか『ニヤニヤしながら見てるねん』と言っていたのが面白かった」
普通なら「貸してあげる」か「忘れたことを叱る」場面です。 でも、いどこ塾では「さぁ、どうするかな?」と面白がり、一緒に考えます。
その子は、木の枝を削ってお箸を作るかもしれないし、友達に頼み込んで借りるかもしれない。あるいは、手で食べるというワイルドな選択をするかもしれない。
その「自分で決めて、工夫して、乗り越える」プロセスこそが、生きるチカラ(自己肯定感)になるからです。
参加者の方からは、「私もそんなふうに考えられたら、子どもの失敗を見てもイライラせずに、ニヤニヤ見ていられるのかな」という感想をいただきました。
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■ 「なんでやらないの?」の裏側にあるもの
「不都合」は、人間関係の中にもあります。 ある時、キャンプの片付けの時間に、全く掃除をしない子がいたそうです。 周りの子は「サボってる!」と怒っていましたが、よくよく話を聞いてみると、、、
その子は「掃除の仕方が分からなかった(何をしていいか分からなかった)」だけでした。
「机を拭いて」と具体的に伝えると、その子はノリノリで動き出すことができました。 一見「困った行動(不都合)」に見えても、その背景には「わけ(理由)」があります。
「『わけ』が分かれば、関わり方が変わる。無理に矯正するのではなく、『そう言ったら分かるんや』とお互いに理解が深まる」
このエピソードに対し、参加者の方から「そういうやり取りが、命を繋いでいくんじゃないか」という深い言葉をいただきました。
不都合を排除するのではなく、「なぜ?」と対話して工夫することで、その子がありのままで居られる場所(インクルーシブな環境)が作られていくのです。
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■ 参加者の方からの「ふりかえり」
このテーマについて、日常の「不都合」と照らし合わせた多くの気づきが寄せられました。
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「ルールで縛ると考える力や機会を奪うって、ホンマにそうで。奪われたこどもたちは、心を閉ざしてしまう事が多い」
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「日常では『予定通り』が正義になりがち。不都合は学びと捉える余裕がなかったと気づいた」
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「特性があっても、身を置く環境が居心地良かったら、特性は生きづらさでは無くなる」
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■ 終わりに:ここは大人の「家出場所」でもある
5日間を通じて、いどこ塾は子どもたちにとっての「家出場所(セーフティーネット)」であり、大人にとっても「価値観を共有できるホーム」であることが再確認されました。
「家以外に、この人に会いたい!と思える心の居場所は、親にとっても安心できる」
不都合だらけの世の中だからこそ、それを「学びのチャンス」と捉え直し、ニヤニヤと面白がれる仲間がいること。 その心強さを感じた5日間でした。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。 これからも、たくさんの「不都合」を、一緒に楽しんでいきましょう!
■ オマケ
AI活用の練習として、スライド作成してみましたので、一部を掲載してみます。(誤字脱字もそのまま載せています。)








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